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BtoB越境ECと従来輸出の違い

BtoB越境ECと従来輸出の違い

このコラムでは、海外輸出を実施している企業さま、もしくはこれからの越境取引を検討されている方向けに、セカイカートに限らない越境BtoB ECに関する基本情報を提供いたします。

従来輸出は「代理店・商社経由」が中心

日本企業のBtoB輸出は、長らく現地代理店や商社を通した取引が基本でした。
代理店が現地市場の販売やアフターサービスを担うことで、企業は自ら営業せずとも販路を確保できるメリットがありました。
しかし、間に仲介業者が入ることで、価格決定権や顧客データは代理店側に集まり、自社に情報が戻りにくいという課題も抱えていました。

越境ECは「直接取引」が可能

一方、越境BtoB-ECでは、自社サイトやグローバルECプラットフォームを通じて海外バイヤーと直接つながることができます。
これにより、中小規模の新規取引先とも接点を持てるほか、価格や契約条件を自社でコントロールしやすくなります。代理店に依存しない販売チャネルを持つことは、収益性や事業の柔軟性向上につながります

業務フローにも大きな違い

従来の輸出取引は、見積依頼や契約書のやり取り、決済、物流手配などをFAXやメールで行うケースが多く、時間も工数もかかりました。
対して、越境ECではオンラインで見積発行・承認・注文・決済まで一気通貫で進められる仕組みが整いつつあります。
効率化とスピード化の点で大きな差があります。

両者(直接取引、間接取引)を組み合わせるハイブリッド戦略へ

越境ECは従来輸出を完全に置き換えるものではありません。
代理店や商社による販売網と、ECによる新規開拓やデータ収集を組み合わせることで、より強固で柔軟な海外展開が可能になります。
いまや企業に求められるのは「どちらか」ではなく「両立させる」発想です。

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